12星座の物語|乙女座

12星座の物語

乙女座 Virgo

乙女座の基本的な性格(支配星:水星)

乙女座宮の性格は、知的で秩序に重んじ、行動は丁寧です。判断は正確ですが批判的な面が強く、物質的な観点から物事を捉えます。また、神経質で繊細な感受性があります。愛情面では自分本位なところが出て冷たく思われることもあります。 支配星の水星は、鋭い識別能力を与えています。

ギリシャ神話

乙女座は農耕の女神デーメーテールの娘ペルセポネーとされています。彼女に想いを寄せていた死者の王ハーデスは、ペルセポネーが野原で花積みに夢中になって友達とはぐれた隙に、強引に冥界へつれ去ってしまいました。デーメーテールは娘を捜しまわりましたが、ハーデスがさらって后にしてしまったと聞くと、エンナ谷の洞穴に閉じ込もってしまいました。この為、地上は草花1つ育たなくなってしまいました。
困った神々はハーデスにペルセポネーを返すように命令しましたが、ハーデスはペルセポネーにざくろの実を4粒食べさせ地上に帰れなくしてしまいます。デーメテールはゼウスに懇願し、ゼウスの裁定でペルセポネーは地上に8カ月、冥界に4カ月生活するようになりました。ペルセポネーが冥界に行っている間、デーメテールは洞穴にこもってしまうので、その期間が冬になり、世界に四季が始まったとされています。

天文の話

この星座は1等星のスピカを除くと暗い星ばかりなので乙女の姿を星空に描き出すのは至難の技です。ちなみに乙女座の大きさは全天第2位の広さをもっています。
スピカは毎秒250kmという猛スピードで自転しているため、扁平なかたちをしているそうです。